分科会とは
分科会とは、本会議で議論するグループ及び議論のテーマのことです。第40回日中学生会議 本会議では、5つの分科会に分かれて議論をします。エントリーの際に希望の分科会を選択していただきます。
※選考を通過し、参加が決定した場合には、なるべく希望の分科会に参加いただけるように調節いたしますが、必ずしもご希望に添えるとは限りませんのでご了承ください。
以下で各分科会のテーマについて、簡単に紹介します。
分科会紹介

食品安全分科会では日本と中国における食品安全問題について議論します。持続可能な社会を目指すために国連サミットによって採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の二つ目の項目に ZERO Hunger(飢餓をゼロに)という目標が掲げられています。
しかし、一方で先進国ではフードロスが深刻であり、移民や輸入に頼りきりの第一次産業を中心として繁栄している国や地域も多くあります。
日本と中国では、人口規模・国土面積・食に関する文化も全く違う国同士だからこそ、食品に対してどのような価値観の違いがあるのでしょうか?ここでは、特に食品安全に関する課題を考えていきます。

環境問題分科会では、日本と中国が共通して抱えている環境問題を中心に議論します。近年、世界レベルで環境問題が深刻化しており、日中両国でも環境に対する関心が高まりつつあります。先進国として上げられる日本と発展途上国として上げられる中国。経済発展と環境保全のバランスはどのように保てば良いのでしょうか。
学生の目線で環境問題に対して具体的にどのような取り組みができるのかを考えます。また、これから経済発展と環境保全のバランスを保つために各国はどのような対策をとっていくべきなのかなども掘り下げていきます。

社会問題・少数グループ分科会では、社会的に弱者の立場にある社会的マイノリティグループにフォーカスして議論していきます。
少数民族、性的少数者、社会的背景の違い、経済的弱者など、日本社会及び中国社会において、数々のマイノリティグループが長い間軽視されてきました。これらが直面している問題はなぜ発生しているのか、現代社会において、そのような差別は社会や個人にどのような影響を与えているのか。その歴史背景や現代社会の環境を考察し、現代社会はマイノリティーグループに対してどうあるべきか、差別的意識をなくすためにはどのような解決策が考えられるかなどを議論していきます。

近年LGBTQなどのジェンダー教育や持続可能な社会(SDGs)を目指す教育など、多様な分野での教育の重要性が高まってきています。また、新型コロナウイルスの影響で人との繋がり方も変化し、教育の場面では、オンライン教育なども発展してきています。
教育システム分科会では、中国と日本の過去から現在における教育の仕組みや在り方を比較しながら、教育がどのように社会や人に影響を与えているかリサーチします。そして、どのような教育のあり方が、日中友好また世界平和に貢献するのかを議論します。

日本の立場から中国をみたとき、あなたは中国に対してどのような考えやイメージを持ちますか?私たちが中国に対して様々なイメージを持つように、中国の方も日本に対して様々なイメージを持っているはずです。
国民認識ギャップ分科会では、「中国の日本に対する印象」と「日本の中国に対する印象」の差がなぜ生まれているのかについて議論します。これには歴史、文化、環境、経済発展など数え切れないほど様々な要因があると考えられます。なぜギャップが生まれたのかを分析し、そのギャップにどんな意味があるのか、なくすべきなのか、なくすにはどのような努力が必要なのか、私たちにできることは何かについて考えていきます。
以上が5つの分科会の紹介となります。分科会テーマは、議論の大枠にすぎません。テーマ内のどこを掘り下げ議論するかは、分科会メンバーで決めていたできますので、以上の説明は参考程度にしてください。